代表 挨拶

 震災から3年半がたち、現地の状況は刻々と変化しています。またその風景は、地域によってかなり違いがありました。


復興商店街が賑わうまち、大掛かりな嵩上げが進むまち、復興住宅が何棟かできたまち、がれきの撤去がようやく始まったまち…

しかしどのまちに行っても、共通することが二つありました。

現地の方に語りかけられる言葉です。

ひとつは、「見に来てほしい」もうひとつは、「もう二度とこのようなことがおこらないようにしてほしい」という言葉です。

 震災から月日が過ぎるにつれて、被災地の外にいる私たちが被災地の状態を知る機会は減り続けています。確かにほとんどの地域でがれきの撤去が完了し、ライフラインも復旧し、以前ほどには私たちにできることはないのかもしれません。

それでも「見に来てほしい」と現地の方はおっしゃいます。それは見に行くことでしか感じることのできない被害の大きさ、悲惨さ、またそのなかで懸命に前に進む人の力強さ、さらに東北が本来持つ自然の美しさや豊かさがあるからです。直接的な支援はできなくても、ただ現地に足を運ぶだけで、まだ東北を応援してくれている人がいると地元の方を元気づけることができるのだそうです。


津波の被害が大きかった地域で、何度か小高い丘の上に小さな社の様なものを見たことがあります。それは昔、大きな津波が来たから、この社よりも下に住んではいけないよ。という昔の人の教えなのだそうです。この教訓を生かしていれば、どれだけの人が助かったのだろう、と社の下に広がる更地を見て思いました。

被災しなかった人にできることは、伝えたいことは。そう聞くとみなさん口をそろえて「もう二度とこのようなことがおこらないようにしてほしい」とおっしゃいます。震災で亡くなった多くの方と、皆さんの思いを大切にして、自分たちの地域の防災、減災につなげなければなりません。


 東北に行く人を増やして、これからもずっと、東北を応援し続ける人を増やそう。そしてこの震災の教訓を生かそう。

このような思いで、HOSUPはこれからも活動を続けて参ります。

 最後になりましたが、私たちが震災から2日後から、ここまで活動を続けてこられましたのは、多くの方の御理解・御支援のおかげでございます。

改めまして感謝を申し上げます。ありがとうございます。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

2014年11月1日

北海道学生震災支援ネットワークHOSUP 第5代代表

北海道大学3年 成影沙紀